この記事でわかること
- 岩塩と海塩の違い(採取地・製法・味)
- 無添加志向の方が選ぶべき塩の種類
- 岩塩と海塩の使い分け方
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岩塩とは?採れる場所と製法
岩塩は、太古の海水が地中に閉じ込められて結晶化し、何千年・何万年という時を経て形成された塩のこと。
地中深くから採掘されるため、現在の海洋汚染やマイクロプラスチックの影響を受けにくいのが大きな特徴です。
主な産地は、パキスタン(ヒマラヤ岩塩)・イタリア・ドイツなどの海外。日本国内ではあまり採れないため、基本的には輸入品。
製法は、採掘した塩を粉砕・洗浄・乾燥させて出荷するというシンプルなものが多く、加工が少ない=無添加であるケースが多いです。
海塩とは?製造方法と種類の違い
海塩は、海水を蒸発させて作る塩です。
日本ではもっともポピュラーな塩の種類で、地元の海水を使った製品が数多くありますね。
3つの製法
- 天日塩:太陽と風の力で水分を飛ばす。ミネラルが多く、まろやかな味
- 平釜塩:釜でじっくり煮詰めて作る。日本では伝統的な製法
- 精製塩:イオン交換膜法などでナトリウムだけを取り出したもの。ミネラルはほぼゼロ
海塩は採取する海域の水質や、製法によって品質が大きく変わります。無添加・自然製法の海塩を選ぶのがポイントです。
岩塩と海塩、味とミネラルの違い
比較項目 | 岩塩 | 海塩 |
---|---|---|
味の傾向 | 塩味がしっかり、やや重め | まろやかで甘みを感じるものも |
ミネラル | カルシウムや鉄分が多め | マグネシウムやカリウムが豊富 |
料理との相性 | 肉料理、焼き物におすすめ | 和食、漬物、煮物によく合う |
無添加派におすすめなのはどっち?

どちらにも良さがありますが、「無添加で安心」という視点から見ると・・
- 岩塩:製造工程がシンプルで添加物なし。海外産が多い点が気になる人も
- 海塩:国産で信頼できる製法のものを選べば、自然製法・無添加なものが多い
マイクロプラスチックが気になる場合は、地中由来の岩塩の方がリスクが低いといえるでしょう。ただし、味や料理のバランスも大事です。
塩の選び方3つのポイント
- 原材料が「海水」または「岩塩」100%であること
- 製法が明記されていること(天日、平釜など)
- 「無添加」「自然塩」などの記載を確認
パッケージの裏を見るクセをつけておくと、より安心な商品に出会えます。
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こんな人には岩塩、こんな人には海塩
健康志向の方には?
ミネラル補給も意識したい方には、ミネラルバランスに優れた自然海塩がおすすめ。
ただし、汚染が心配な方や添加物を避けたい方は、岩塩の方が安心材料は多いかもしれません。
料理別のおすすめは?
- 岩塩:肉のグリル、ステーキ、じゃがいも料理など
- 海塩:和食全般、スープ、漬物など
マイクロプラスチックが気になるなら?
地中から採れる岩塩のほうが、マイクロプラスチックの混入リスクは低いと考えられています。
市販のおすすめ岩塩と海塩3選
ヒマラヤ岩塩(ピンクソルト)
- 海洋汚染の影響を受けにくい地中由来
- ミルタイプやパウダー状で使いやすい
粟国の塩(沖縄県)
- 海水100%使用、自然製法
- 味がまろやかで、和食にぴったり
伯方の塩(愛媛県)
- メキシコの天日塩田で採取→日本で加工
- 安心の国内精製で品質安定
よくある質問【FAQ】
Q:岩塩って本当に天然?
A:はい。岩塩は自然にできた塩の結晶で、基本的に添加物は含まれていません。
Q:海塩はすべて無添加?
A:いいえ。中には加工塩(精製塩)として添加物が入っているものもあります。自然塩を選びましょう。
Q:ミネラルは摂りすぎても大丈夫?
A:基本的には問題ありませんが、塩分の摂りすぎには注意が必要です。バランスよく使うのがポイント。
まとめ|目的に合った塩選びで、安心・おいしい食卓へ
岩塩と海塩、それぞれに良さがあります。大切なのは、自分の価値観や食生活に合った塩を選ぶこと。
「無添加」「自然製法」「信頼できる産地」など、ちょっと意識するだけで、塩選びがぐっと楽しくなります。
毎日の料理を、安心・安全でおいしく。あなたにぴったりの塩が見つかりますように。