食品添加物として使われる「赤色3号」。
その鮮やかな赤色は、私たちが普段口にする食品や飲料、さらには薬にまで広く使われています。
しかし、この赤い着色料について「体に悪いのでは?」「どんな食品に含まれているの?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
赤色3号は、日本では安全とされていますが、アメリカでは規制が進められているなど、国によって評価が分かれています。
本記事では、赤色3号が使われている具体的な食品の例やその安全性について、わかりやすく解説します。
日々の食品選びに役立つポイントも紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
赤色3号とは?特徴と使われる理由
赤色3号は、食品や薬に使用される石油由来の合成着色料です。
見た目を鮮やかにする効果があり、以下のような食品に広く使われています
- キャンディーやグミなどのカラフルなお菓子
- 紅しょうがや福神漬けなどの加工食品
- 炭酸飲料や一部のスポーツドリンク
日本の基準と認可状況
『赤色3号は、「人の健康を損なう恐れがない」として認可されている添加物』と、消費者庁は説明しています(消費者庁「食用赤色3号のQ&A」)。
通常の摂取量であれば健康に影響はないとされています。
アメリカでの規制
一方、アメリカでは動物実験で発がん性が指摘されたことを受け、『赤色3号の使用は2027年までに食品や飲料で全面的に禁止される予定』と報じられています(Forbes Japan「合成着色料「赤色3号」が米国で禁止、その公衆衛生への影響」)。
この規制の背景には、消費者の安全への意識の高まりがあるとされていますね。
赤色3号が含まれる食品7選
赤色3号は特に以下の食品で使用されることが多いです。
1. キャンディーやグミ
見た目が鮮やかな赤色のキャンディーやグミには赤色3号が含まれていることがよくあります。
特にいちご味やチェリー味の商品が要注意です。
2. ゼリー
市販のフルーツゼリーやカップゼリーは、鮮やかな色を保つために赤色3号を含むことがあります。
3. 紅しょうが
お寿司や牛丼の付け合わせとして定番の紅しょうがには、赤色3号が使用されている製品もあります。
ただし、赤色3号以外の着色料(例:赤色102号、天然着色料)が使われている場合もあり、製品ごとに異なります。
そのため、購入する際は成分表示を確認することが重要です。
4. 福神漬け
カレーライスの定番添え物である福神漬けも、赤色3号を含む製品があります。
購入時には成分表示を確認することをおすすめします。
5. かまぼこ
おせち料理やおでんでおなじみのかまぼこの赤い部分にも赤色3号が含まれることがあります。
6. 炭酸飲料や清涼飲料水
フルーツ味の炭酸飲料やスポーツドリンクの中にも赤色3号が使用されていることが多いです。
7. 薬のコーティング
一部の錠剤やカプセルの赤いコーティングに赤色3号が使われている場合があります。
赤色3号の安全性とリスク|日本と海外の違い
日本での評価
消費者庁は、『赤色3号は健康を損なう恐れがない添加物』と位置づけており、規定内での使用が認められています(消費者庁「食用赤色3号のQ&A」)。
通常摂取では問題ないとされていますが、特に子どもの過剰摂取には注意が必要です。
アメリカでの規制
Forbes Japanによると、米国食品医薬品局(FDA)は「動物実験で発がん性が指摘された赤色3号について、2027年1月までに食品、飲料、経口薬への使用を全面禁止する方針」を発表しています(Forbes Japan「赤色3号規制」)。
赤色3号を避けるための具体的な方法
赤色3号を避けるには、以下のポイントを実践しましょう。
- 成分表示を確認する
『「赤色3号」や「着色料(赤3)」と記載されている食品を避けること』 - 無添加商品を選ぶ
「無添加」や「天然着色料使用」と明記された食品が安心です。特に、ビートルートやパプリカなどの天然成分を使用した商品を選ぶと良いでしょう。 - 鮮やかすぎる食品に注意
不自然に鮮やかな赤色をした食品は、人工着色料が含まれる可能性が高い。
FAQ|赤色3号に関するよくある質問
Q. 赤色3号はどのくらい摂取すると危険ですか?
赤色3号の許容一日摂取量(ADI)は、体重1kgあたり0.1mgと設定されています(消費者庁「食品添加物Q&A」)。
通常の食事で摂取する量はこの基準を大幅に下回るため、健康に影響を及ぼすことはほとんどないとされています。ただし、大量摂取は避けることが推奨されています。
Q. 赤色3号が使われていない食品を見分ける方法は?
「無添加」や「天然着色料使用」と記載された食品を選ぶことが分かりやすいよね。
食品表示を確認することが最も効果的です。
「無添加」や「天然着色料使用」という表記が人工着色料の不使用を示す場合もありますが、法的な定義が曖昧であるため、成分表示を直接確認することが最も確実です。
Q. 子どもへの影響はどうですか?
通常摂取による具体的な健康リスクは示されていませんが、子どもが好んで食べるお菓子などで人工着色料が含まれるケースもあるため、成分表示を確認し、摂取量に注意することが推奨されます。
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まとめ|赤色3号と上手に付き合う方法
赤色3号は、日本では安全性が認められた着色料ですが、アメリカでは規制が進んでいます。
食品を購入する際は成分表示を確認し、無添加食品を選ぶことで健康リスクを減らすことができます。
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外部リンク一覧
- 消費者庁「食用赤色3号のQ&A」
- Forbes Japan「合成着色料「赤色3号」が米国で禁止、その公衆衛生への影響」
- 母子栄養協会「赤色3号:食品添加物の安全性と日本の対応」
- Yahoo!ニュース「食品や飲料の「赤色3号」使用、米FDAが禁止」