この記事でわかること
- 離乳食を早く始めることのデメリット
- 日本と海外の離乳食開始時期の違い
- アレルギーや消化不良などの健康リスク
- 無添加育児の観点での離乳食の進め方
- 自然派ママの体験談とおすすめアイデア
離乳食はいつから?世界と日本の違い
「そろそろ始めなきゃ」と焦る気持ち、ありませんか?
世界的には、赤ちゃんが離乳食をスタートするのは生後6か月が一般的。WHO(世界保健機関)も「6か月までは母乳・ミルクだけでOK」とはっきり言っています。一方、日本では5か月前後から始める家庭が多く、「健診ですすめられたから」と不安のままスタートしてしまうママも少なくありません。
たとえばアメリカでは「生後6か月までは母乳・ミルクが基本」と育児ガイドに明記されており、スウェーデンも同様です。
【世界の離乳食スタート時期比較】
国名 | 開始目安 | 公的ガイドライン |
---|---|---|
日本 | 5〜6か月 | 自治体や小児科医により異なる |
アメリカ | 生後6か月 | AAP(小児科学会) |
スウェーデン | 生後6か月 | 保健所ガイドライン |

焦らなくても大丈夫。赤ちゃんの「食べたいサイン」が出るまでは、のんびり待っても問題ありませんよ。
早く始めるとどうなる?アレルギーとの関係
「早く始めた方が慣れるのでは?」と思うかもしれませんが、実はその逆。離乳食が早すぎると、赤ちゃんの体がまだ準備できていないため、食物アレルギーのリスクが高まることがわかっています。
赤ちゃんの腸は6か月くらいまで未熟で、異物(アレルゲン)をそのまま吸収しやすい状態。
早くから卵や乳製品などを与えると、アレルギー反応が出やすくなるんです。
私自身、第一子の時に「5か月から卵黄を始めたら湿疹が出た」という経験があります。皮膚科で「まだ腸が整ってないのかも」と言われ、しばらく中断。6か月半で再開したら問題ありませんでした。
最新の「授乳・離乳の支援ガイド(2023年)」でも、「早すぎる開始は避け、赤ちゃんの発達を見て判断」と強調されています。
タンパク質の取りすぎにも注意
例えば、「栄養をつけてあげたい」と思って、豆腐や納豆を毎日たっぷり与えていませんか?
でも、それが赤ちゃんの体には逆効果かもしれません。
特に腎臓が未熟な時期にタンパク質を摂りすぎると、体に負担がかかります。
実際、離乳食初期に納豆を1日2回与えていたママ友が、「機嫌が悪くなって、便もゆるくなった」と言っていました。
母子手帳にも「豆腐は1回30g程度」が目安と書かれているように、“ちょっとだけ”が基本です。
【離乳初期のタンパク質の目安量】
- 豆腐:30〜40g(大さじ2〜3)
- 白身魚:10g(小さじ2)
- 卵黄:1/2個

体にやさしい食べ方を、赤ちゃんと一緒に覚えていきましょう。
離乳食の時間がずれても問題ない?
「決まった時間にあげないとダメ?」と不安になりますよね。でも安心してください、時間がずれてもまったく問題ありません。
赤ちゃんの生活は日々変化します。朝食の時間に寝ていたら、無理に起こさず、起きて機嫌がよさそうな時に与えればOK。
我が家では、上の子と下の子で生活リズムがバラバラだったので、離乳食もそれぞれのペースで進めていました。それでもちゃんとごはんを楽しめる子に育っています。
育児支援センターでも「“空腹かどうか”を基準に」とアドバイスされています。ママも赤ちゃんもストレスなく、楽しく食べることを大切にしましょう。
離乳食は遅い方がよい?その理由
「遅れてるのでは?」と心配になるかもしれませんが、遅く始めた方がスムーズにいくことも多いんです。
わたしは下の子の離乳食を7か月まで待ちました。その間、母乳だけでしっかり成長。いざ離乳食を始めたら、スプーンを口に入れて「ニコッ」と笑いながら食べてくれたのを覚えています。
NHS(英国国民保健サービス)でも、「6か月以降でも赤ちゃんの健康には影響ない」と明記されています。
「離乳食はゆっくり始めた方が、赤ちゃんの体の準備が整いやすい」、そう思えると、心にゆとりが生まれますね。
西原式育児の考え方と後悔の声
西原式育児という考え方では「1歳まで母乳のみ」という方針がありますが、これに関しては慎重な判断が必要です。
あるママは、この方針を実践していたところ、生後11か月で鉄欠乏と診断され、「もっと早く離乳食を始めればよかった」と後悔したそうです。
2022年には日本小児科学会が「鉄不足を防ぐためにも、月齢に応じた離乳食は重要」と発表しており、極端な制限はリスクにもつながります。

育児法は“うのみにせず”、赤ちゃん一人ひとりの成長に合わせて柔軟に取り入れたいですね。
自然派ママに人気の無添加離乳食アイデア
[おすすめと選び方】
関連記事:こどもの便秘を解消!腸に優しい無添加おやつのおすすめと選び方
離乳食期の赤ちゃんの腸内環境はとてもデリケートです。 だからこそ、これからのおやつや日々の食事も、本当に優しい素材で整えたいですよね。
ここでは、実際に私が試してよかった無添加離乳食のレシピをご紹介します。
- 無農薬米のおかゆ(炊飯器で簡単)
- 国産にんじんの愛情を意見したペースト
- だしパックからとった天然だしでコトコト煮た野菜スープ

どれも「素材そのままのおいしさ」を安心、シンプルだけど安心なレシピ!
市販品では「manma(まんま)」や「もぐもぐ期シリーズ(ピジョン)」がシンプルな原材料で人気です。
【おすすめ素材とポイント】
- 有機野菜(にんじん、かぼちゃ)→甘みが強く食べやすい
- 無農薬米→胃腸にやさしい
- 国産豆腐→消化が良くタンパク源に◎
“素材の味を生かす”ことが、無添加離乳食の基本。まずは一つの食材から、赤ちゃんと楽しんでみてくださいね。
FAQ(よくある質問)
Q:離乳食を遅らせるメリットはありますか?
A:はい。腸内環境が整ってアレルギーや便秘などのリスクが減り、食への興味も高まりやすいです。
Q:豆腐ばかりあげて大丈夫?
A:偏りはNG。豆腐は優秀ですが、野菜や穀物とも組み合わせてバランスをとりましょう。
Q:離乳食の時間が毎日ずれて困ってます。
A:気にしなくてOK!赤ちゃんのご機嫌や空腹具合を優先しましょう。
Q:西原式育児はおすすめですか?
A:一部の考え方は参考になりますが、必ず医師や専門家に相談してから実践しましょう。
結論・まとめ
離乳食を早く始めると起こりうる7つのリスク
- 消化器が未発達のまま食べ物を与えると、下痢や便秘につながる
- アレルギー物質を体に取り込みやすくなり、発症リスクが高まる
- タンパク質を与えすぎると、腎臓に負担がかかる
- 生活リズムが整っていないと、食事時間のストレスが増える
- 嫌な思い出から、食事への苦手意識がつきやすい
- 極端な育児法による栄養不足(例:鉄欠乏)のおそれ
- ママ自身が「周りに合わせなきゃ」と焦ってしまう精神的負担
これらのリスクを避けるためにも、離乳食は「赤ちゃんのペースを尊重すること」が何より大事。
情報があふれる今の時代、不安になることもありますよね。
でも、“無理なく、楽しく、自然に”を意識することで、ママも赤ちゃんも笑顔で進めていけます。

焦らず、ゆっくりで大丈夫です。あなたと赤ちゃんにとって、心地よいペースを見つけてくださいね。
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