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「みんな始めてるから、うちもそろそろ…」

なんて、焦っていませんか?
でも実は、日本の離乳食の開始は世界と比べても“早すぎる”といわれているのです。
そして早すぎる離乳食には、アレルギーや栄養不足など見逃せないリスクも。
この記事では、海外との違いや7つのリスクをわかりやすく紹介しながら、赤ちゃんに合った始め方を考えるヒントをお届けします。
また、水や調味料、日用品など、毎日の暮らしを見直したい方にはこちらも参考にどうぞ。
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離乳食が早すぎるとどうなる?7つのリスク
1. 胃腸が未発達のまま負担をかける

私の上の子もそうでしたが、5ヶ月のころはまだお腹の調子が安定せず、ちょっとした変化で便秘やゆるい便が続いていました。
赤ちゃんの消化器官は生後5〜6ヶ月ごろまで未熟です。
離乳食を早く始めすぎると、下痢や便秘、胃もたれなどを引き起こすことがあるんですね。
2. アレルギーのリスクが上がる

私も長男の離乳食を始めた頃、「早く始めるとアレルギーになりやすいかも」と聞いて、不安になった記憶があります。
腸が未成熟なうちに食物タンパクを摂ることで、免疫機能が混乱すると言われています。アレルギーのリスクについては、厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドでも注意が促されています。
3. 授乳リズムが乱れ、栄養不足に

離乳食が始まると、母乳やミルクの量が自然と減ってしまいがちです。私も「食べたなら飲まなくていいかな」と思っていた時期がありましたが、今思えばちょっと焦っていたのかもしれません。
母乳やミルクで必要な栄養を摂るべき時期に離乳食が入ると、必要なカロリーが足りなくなることも。
4. 食べムラ・偏食の原因に

上の子は、あまり食べたがらない時期に無理に食べさせていたら、食事の時間になると嫌な顔をするようになってしまいました。
食べる意欲が育つ前に始めてしまうと、口に入れること自体がストレスになり、食べムラや偏食につながることがあります。
野菜の茹で方ひとつでも食べやすさが変わるので、私も茹で合わせには気をつけています。
👉 【注意】離乳食で一緒に茹でてはいけない野菜とは?
5. 鉄分不足の見落とし

「母乳で育てていれば安心」と思っていたのですが、6ヶ月を過ぎてから健診で鉄分不足を指摘されて驚いたことを覚えています。
母乳中心の赤ちゃんは6ヶ月以降に鉄不足が起きやすいといわれています。早すぎる離乳食では、逆に鉄分が十分に補えず栄養バランスが崩れるケースも。
6. 親のストレス増大

私も「全然食べてくれない…」と落ち込んだことが何度もあります。せっかく作ったごはんを吐き出された時のあのショックは、正直つらかった・・
「食べない」「吐き出す」ことに一喜一憂し、必要以上に悩んでしまう親御さんも多くいます。
7. 赤ちゃん自身の「食べる力」が育ちにくい

下の子は、興味を持ち始めた7ヶ月ごろに始めたことで、自分から手を出したり、おいしそうに口を動かす様子が見られました。
赤ちゃんにはそれぞれ食への興味や準備のタイミングがあります。
早すぎる開始は、内面的な成長を待たずに進めてしまう危険も。
我が家の離乳食体験談|上の子と下の子、それぞれ違いました
我が家では、上の子と下の子で、離乳食のスタート時期も進め方もまったく違いました。
上の子は5ヶ月後半にはスタート。周囲と同じように進めなくてはと思って始めましたが、なんとなく毎回不機嫌そうで、あまり楽しそうに見えませんでした。
一方、下の子は6ヶ月を過ぎてもなかなか食べたがらず、無理に始めることはせず、7ヶ月ごろから本人のペースでゆっくりスタートすることに。
すると、驚いたことに、下の子は最初から「おいしい」「もっと食べたい」と伝えてくるような反応で、ごはん時間が自然と楽しいものになっていきました!
この経験から、「早い・遅い」よりも、赤ちゃん自身のタイミングを見てあげることが何より大切なんだと実感。
焦らず、その子に合ったペースで進めていいんだなと思えるようになりました。
実は世界ではもっと遅め?海外の離乳食スタート事情
WHO(世界保健機関)は「生後6ヶ月までは母乳・ミルクのみでOK」と明言しています
(※出典:WHO Infant and young child feeding)。
日本では5ヶ月から始めることが推奨されることもありますが、これはやや早め。
例えば・・
- スウェーデン:6ヶ月以降が一般的
- イギリス:6ヶ月推奨(※出典:NHS Start for Life – Weaning)
- オーストラリア:6ヶ月ごろ、赤ちゃんの発達を見ながら
離乳食の「開始時期」ではなく、「赤ちゃんのサイン」を重視している国も多いのです。
「早すぎるのは危険」でも、「遅すぎてもいい」とは限らない
離乳食の開始が早すぎるとリスクがありますが、反対に遅すぎることによるデメリットも。
- 鉄分不足(特に完全母乳の場合)
- 食べる練習の機会が減る
- アレルギー予防のための適切な摂取時期を逃す
だからこそ、「何ヶ月で始めるか」よりも、赤ちゃんの準備ができているかを見ることが大切です。
野菜の茹で方ひとつでも食べやすさが変わるので、私も茹で合わせには気をつけています。
👉 【注意】離乳食で一緒に茹でてはいけない野菜とは?
離乳食は遅いほうがいい?その理由とは
「できるだけ母乳で育てたい」「赤ちゃんが食べたがらない」などの理由から、ゆっくり進めたいと考える方も増えています。
遅らせることでこんなメリット
- 赤ちゃんの胃腸への負担が減る
- 食べる意欲が自然に育つ
- 親子のペースで無理なく進められる
早く始めるメリットはある?一部の専門家の意見
一部では、「5ヶ月ごろから始めることでアレルギーを予防しやすい」といった意見も見かけます。
ただしこれは、赤ちゃんの発達状態や家族歴によって異なるため、すべての赤ちゃんに当てはまるわけではありません。
話題の「西原式育児」って?極端な遅らせ方への注意
「2歳まで母乳だけ」「離乳食は3歳から」という極端な育児法として知られる西原式育児。
一部では「健康に育った」という声もある一方で、
- 食への拒否感が残った
- 栄養不足が不安だった
などの後悔の声も多く見られます。
離乳食を遅らせることが悪いわけではありませんが、情報をうのみにせず、柔軟に考えることが大切です。
(関連リンク:西原式育児の考え方と後悔の声[近日公開予定])
離乳食の開始は「月齢」よりも「赤ちゃんのサイン」で判断しよう
- 首がすわっている
- 支えがあれば座れる
- 食べ物に興味を示す
- スプーンを口に入れても舌で押し出さない
こうしたサインがそろっていれば、離乳食を始める準備ができていると言われています。
月齢だけで判断せず、赤ちゃん自身の発達を観察して始めましょう。
ちなみに、離乳食と同じくらい「いつから与えていいの?」と迷うもののひとつに“白湯”があります。
👉 【白湯はいつから?】赤ちゃんへの与え方と作り方をやさしく解説
まとめ|まわりと比べず、赤ちゃんに合ったペースを大切に
離乳食は早ければよい、というものではありません。
むしろ、焦って始めることで親子ともにストレスになることも。
海外のように「赤ちゃんの様子を見ながら進める」スタイルが、もっと日本にも広がってほしいと思います。
何よりも大切なのは
赤ちゃんの個性とペースに合わせること。
赤ちゃんの育ち方は十人十色。大切なのは、比べない・焦らない・信じて見守ることです。
あなたの選んだペースが、きっとその子にとっていちばん自然なスタートになります。