この記事でわかること
- 赤ちゃんに市販のミネラルウォーターをそのまま飲ませてもいい?
- 赤ちゃんに適した水の選び方
- 「いろはす」や「南アルプスの天然水」はOK?
- ミルク作りに適した水の種類
- 最新の水質調査データと海外の基準との比較
赤ちゃんに市販の水はそのまま飲ませても大丈夫?
市販の水に含まれる可能性があるPFASが気になる方は、こちらの記事(買ってはいけないミネラルウォーター)で詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
結論から言うと、市販のミネラルウォーターをそのまま飲ませるのは注意が必要です。
赤ちゃんの内臓は未発達で、ミネラルの過剰摂取が負担になることがあります。

特に硬水(ミネラル分が多い水)は避けたほうがいいかもしれません
赤ちゃんが飲める水の条件
条件 | 理由 |
---|---|
軟水(硬度60mg/L以下) | 消化器官への負担が少ない |
無添加(塩素・フッ素などが含まれていない) | 余計な化学物質を避けるため |
加熱殺菌済み | 細菌やウイルスのリスクを減らす |
市販の水でも、軟水で赤ちゃん向けに推奨されているものならそのまま飲ませてもOKです。
【いろはす】や【南アルプスの天然水】は赤ちゃんに適している?
いろはすは赤ちゃんに向いている?
「いろはす」は地域によって水源が異なりますが、基本的には軟水(硬度30〜40mg/L)なので、赤ちゃんにも適しています。
ただし、ペットボトルの開封後は雑菌が繁殖しやすいため、早めに使い切ることが大切です。

ただし、体質によっては「いろはす」を飲んで下痢をする赤ちゃんもいるため、初めて与える際は少量ずつ試してみましょう。
南アルプスの天然水は?
「南アルプスの天然水」も軟水(硬度30mg/L)で、基本的に赤ちゃんに適しています。
ただし、ミネラル分が微量でも含まれているため、新生児やミルク作りには一度沸騰させたほうが安全です。
赤ちゃんのミルク作りに適した水は?
PFASが気になって「ブリタって大丈夫?」と思った方は、こちらの記事(ブリタやめたのは正解?PFASのリスクと後悔しない選び方)も参考にしてみてくださいね。
ミルクを作る際の水選びはとても重要です。
赤ちゃんの消化器官はデリケートなので、以下の条件を満たす水を選びましょう。
ミルク作りに適した水の条件
- 硬度60mg/L以下の軟水
- 無添加・無塩素
- 加熱処理済み
おすすめの水ランキング(2025年最新版)
- クリクラ(ウォーターサーバーRO水)(クリクラ)
- 湯冷まし(水道水を沸騰させて冷ましたもの・PFASの影響が懸念される地域ではRO水推奨)
- 南アルプスの天然水(硬度30mg/L)
- いろはす(硬度30〜40mg/L)
赤ちゃんの健康を考えるなら、ピュアウォーターや湯冷ましが適しています。

あわせて、体内の不要なものを出す力を高めたいママは、デトックスにつながる白湯のすすめも参考にしてくださいね。
市販の水を選ぶときの注意点
無添加の食生活を心がける方は、水の質だけでなく、使う食材や調味料にも注意したいところです。

たとえば、離乳食のだしパック(スーパーで買えるおすすめ5選)なども選び方ひとつで安心感が変わります。
RO水(逆浸透膜ろ過水)とは?
RO水とは、逆浸透膜(Reverse Osmosis)を使って水中の不純物をろ過した水のこと。
このフィルターを通すことで、PFASや重金属、細菌などをほぼ完全に除去できます。
赤ちゃんのミルク作りに適した水として、多くの家庭や病院で利用されています。
湯冷ましやピュアウォーターはRO水?
湯冷まし(水道水を沸騰させて冷ましたもの)はRO水ではありません。
- 加熱により細菌や塩素は除去できますが、PFASや重金属は取り除けません。
- PFASの影響が懸念される地域では、湯冷ましよりもRO水を利用したほうが安全です。
ピュアウォーター(純水)は商品によって異なります。
- 購入時に「ROろ過」と明記されているか確認しましょう。
- ROろ過されたピュアウォーターもありますが、蒸留水やイオン交換水の場合もあり、RO水とは限りません。
硬水はNG!
カルシウムやマグネシウムが多い硬水(硬度120mg/L以上)は、赤ちゃんの消化器官に負担をかけるため避けましょう。
開封後は早めに使い切る
ペットボトルの水は開封後に雑菌が繁殖しやすいため、できるだけ早く使い切りましょう。
特に赤ちゃんに与える場合は、開封後24時間以内が目安です。
必要に応じて加熱処理
新生児や免疫が弱い赤ちゃんには、市販の水でも一度沸騰させてから冷まして与えると安心です。
PFAS(有機フッ素化合物)にも注意!
最近、水道水や一部の市販のミネラルウォーターに含まれる可能性が指摘されているPFAS(有機フッ素化合物)は、長期間摂取すると健康に影響を及ぼす可能性があります。
- PFASは体内に蓄積しやすく、特に赤ちゃんや子どもの成長に影響を与える可能性があるため、できるだけ避けたい成分。
- 赤ちゃんに与える水を選ぶ際は、「PFAS不検出」または「RO(逆浸透膜)ろ過」と記載のあるものを選ぶと安心です。
参考:有機フッ素化合物(PFAS)について | 環境省
PFASとは?人体への影響や日本の水道水の安全性 | 朝日新聞
まとめ

赤ちゃんに安心な水を選ぶことに加えて、離乳食づくりの加熱方法についても見直したい方は、電子レンジをやめた理由とおすすめの加熱法もチェックしてみてくださいね。
- 市販の水を赤ちゃんに与える場合は軟水(硬度60mg/L以下)を選ぶ
- 「いろはす」や「南アルプスの天然水」は赤ちゃんに適しているが、ミルク作りには湯冷ましやピュアウォーターがベスト
- 開封後は早めに使い切る
- 必要に応じて加熱処理するとより安全
- PFAS(有機フッ素化合物)を含まない水を選ぶと安心(有機フッ素化合物(PFAS)について | 環境省)
赤ちゃんの健康を守るために、安全な水選びを心がけましょう!