この記事でわかること
- 香害とは?どんな症状がある?
- 香害を引き起こしやすい洗濯洗剤の特徴
- 無香料・無添加で香害対策になるおすすめ洗剤7選
- 実体験に基づいた洗剤の選び方と注意点
- 香害を避けるためにできる暮らしの工夫
- 香害リスクが高い「避けたい洗剤」の特徴と実例
香害とは?洗濯洗剤が原因になる理由
香害の主な原因は?
洗濯洗剤や柔軟剤に含まれる強い合成香料が、香害(こうがい)の大きな原因になります。
たとえば、消費者庁が公開している香りのマナー啓発資料では、「自分にとって快適な香りが、他人にとっては体調不良を引き起こす原因にもなりうる」と注意を呼びかけています(出典:消費者庁 香りのマナー啓発資料 PDF)。
なぜ香害が起こるのか?
「香りが長持ち」「やさしく包み込む香り」といったフレーズで人気を集める洗剤は多いですが、その分、香りの強さが過剰になりがち。
合成香料の中には、化学物質過敏症やアレルギー反応の引き金となる成分も含まれていることがあります。
特に、電車や学校、職場などの密閉された空間では、他人の衣類から漂う香りで気分が悪くなる人が増えており、香害は深刻な社会問題になりつつあります。
わが家の経験から
以前、我が家では香り付きの洗剤を使っていました。
しばらくしてから、子どもが咳をしたり、目をかゆがったりする日が続くようになり、
最初は風邪かな?季節性のアレルギーかな?と考えていたのですが、小児科で「洗剤が影響している可能性もありますよ」とアドバイスされたのです。
そこで、思い切って無添加・無香料のシャボン玉スノールに切り替えてみたところ・・・
数日で子どもの症状が落ち着き始めたのです。
半信半疑だったのですが洗剤を変えるだけでここまで違うのかと、正直驚きました。
香害対策は洗剤選びから
香害は単なる香りの好みの問題ではなく、体調不良や人間関係のストレスにも関わる深刻なテーマです。
まずは身近な洗濯洗剤を無香料タイプに見直すことから、香害ゼロの暮らしを始めてみましょう。
香害に注意!避けたい洗濯洗剤ランキング【ワースト5】
香害の原因となる洗濯洗剤には共通した特徴があります。
ここでは、香りが強いという声が多く寄せられている洗剤タイプを中心に、一般的な傾向としてご紹介します。
香りが強すぎるジェルボールタイプ
- 例:ボールド ジェルボール、アリエール ジェルボール
- 合成香料と香り持続成分が高濃度で配合されており、衣類に香りが残りやすい製品です。
「香り長持ち」を強調する柔軟剤入り洗剤
- 例:レノアハピネス入りボールド、レノアin
- 洗濯と同時に柔軟剤の香りが定着しやすく、周囲に香りが広がりやすい設計。
芳香ビーズや洗濯ビーズとの併用推奨タイプ
- 例:レノアビーズ+洗剤セット使用
- 洗剤+ビーズの重ね使いで香りが強調され、敏感な方にはつらいと感じることも。
部屋干し臭対策を謳う香料強化タイプ
- 例:アタック抗菌EX、アリエール部屋干し用
- 抗菌・防臭目的で香料を増量している商品もあり、逆に強い香りが残りやすくなっています。
蛍光増白剤・漂白剤入りの合成洗剤
- 例:ニュービーズ、さらさ(成分に注意)
- 香りに加えて肌刺激が気になる成分も含まれている場合があり、敏感肌の方は注意が必要です。
※香りの強さや体調への影響については、使用者の声や公開されているレビューを参考にしています。
参考: NHK - 柔軟剤 香りで体調不良の相談増加なぜ?マイクロカプセルが…
さらに、柔軟剤の香害ランキングについて知りたい方は、以下の記事もあわせてどうぞ。
→ 【柔軟剤 香害ランキング】避けるべき5選&無香料おすすめ
香害対策におすすめ!無香料洗濯洗剤ランキング7選【2025年版】
ここからは、香料を使用していない「完全無香料」の洗濯洗剤を厳選してご紹介します。
香害に悩む方、敏感肌・赤ちゃんのいるご家庭でも安心して使える製品を中心に、成分の安全性や使いやすさも加味したランキング形式です。
※本ランキングでは「合成香料・天然香料ともに不使用」の、完全無香料の洗剤のみを厳選。また、合成界面活性剤や合成添加物の少ない処方を優先しており、香害に敏感な方にも配慮した内容となっています。
※界面活性剤まで避けたい方へ
今回ご紹介したのは「無香料」を重視したランキングですが、
「香料だけでなく、界面活性剤独特も避けたい」という方には、こちらの記事も参考に
→【無香料&界面活性剤フリー】本当に安心なナチュラル洗濯アイテム5選
第1位:シャボン玉スノール(無添加・無香料)
肌へのやさしさ、安全性、洗浄力のバランスが取れた石けんベースの無添加洗剤。合成香料や合成界面活性剤、蛍光増白剤などを含まず、赤ちゃんや敏感肌の方にも安心です。
- 【成分】純石けん分(脂肪酸ナトリウム)
- 【ポイント】完全無香料・無添加/洗濯槽にもやさしい/皮膚科医にも推奨される実績あり
第2位:ミヨシ 無添加せっけん
昔ながらの無添加製法で作られた洗剤で、肌に不要なものは一切入っていません。泡切れが良く、衣類にも環境にもやさしい。
- 【成分】純石けん分(脂肪酸カリウム)
- 【ポイント】無香料・無着色・無防腐剤/初心者にも使いやすい液体タイプもあり
第3位:Nellie’s Laundry Soda(ネリーズ)
カナダ発の無香料粉末洗剤。iHerbなどで購入可能で、天然鉱物と植物由来の成分のみで構成されています。
- 【成分】炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、天然界面活性剤 など
- 【ポイント】海外製でも高評価/環境負荷が低く、すすぎも簡単
第4位:パックスナチュロン 洗濯用液体せっけん
自然派ブランド「パックスナチュロン」の洗濯用せっけんは、石けん成分のみで構成された無香料・無添加処方。
合成界面活性剤や蛍光剤、防腐剤などは一切使われておらず、肌が敏感な方や赤ちゃんの衣類にも安心して使えます。
- 【成分】純石けん分(脂肪酸カリウム)
- 【ポイント】石けん系/完全無香料/自然由来成分のみ/赤ちゃん衣類にも対応
第5位:カネヨ石鹸 抗菌・無香料洗剤
手頃な価格で無香料を実現した市販品。抗菌成分配合で、部屋干しにも対応。
- 【成分】界面活性剤(22% 高級アルコール系)、抗菌剤 など
- 【ポイント】入手しやすく続けやすい/無香料・抗菌の両立
第6位:エコベール ゼロ(敏感肌向け)
ヨーロッパ生まれの植物由来洗剤。ゼロシリーズは無香料・無着色・酵素不使用。
- 【成分】界面活性剤(植物由来)、安定化剤、水軟化剤 など
- 【ポイント】サステナブル志向にも/肌テスト済みの安心処方
第7位:ファーファ Free &(無香料タイプ)
市販品として入手しやすく、香料・着色料・漂白剤すべて不使用。合成洗剤ではありますが、無香料処方で香害の心配が少なく、使いやすい製品です。
- 【成分】界面活性剤(16% ポリオキシエチレンアルキルエーテルなど)
- 【ポイント】敏感肌向けの処方/無香料で使いやすい
番外編:天然精油のやさしい香りが好みの方へ
完全無香料ではないものの、合成香料を使わず、天然精油のやさしい香りがほんのり香るタイプの洗剤もあります。「強い香りは苦手でも、ほんのり自然な香りなら心地よい」と感じる方には適しています。
arau. 洗たく用せっけん
- 【香り】ラベンダー・スペアミント精油(天然由来)
- 【ポイント】無添加石けんベース/肌にやさしい処方/家族で使いやすい
エコストア(ecostore)ランドリーリキッド
エコストア洗剤については以下の記事で詳しく紹介しています。
→ 【エコストア洗剤のデメリット】知っておくべき5つの隠れたデメリット
- 【香り】ユーカリ・シトラスなどの天然精油
- 【ポイント】サステナブル/詰め替え対応/香りが残りにくい処方
よくある質問(FAQ)
Q. 洗濯ビーズは香害の原因になりますか?
A. はい。洗濯ビーズには合成香料が高濃度で配合されており、香害の主な原因の一つとされています。
香りが衣類に強く残るため、敏感な人には不快感や体調不良を引き起こす可能性があります。
Q. 無香料の洗剤は汚れ落ちが悪くないですか?
A. 無香料=洗浄力が弱いというわけではありません。
成分や洗浄方式によっては、無香料でもしっかり汚れを落とせる製品は多くあります。
Q. 市販の無香料洗剤はどこで買えますか?
A. 一部の無添加洗剤はドラッグストアやスーパーでも購入可能ですが、品ぞろえは地域によって異なります。
ネット通販(Amazonや楽天、iHerbなど)を活用すると、選択肢が広がり便利です。
界面活性剤まで避けたい方へ
今回ご紹介したのは「無香料」を重視したランキングですが、
「香料だけでなく、界面活性剤独特も避けたい」という方には、こちらの記事も参考に。
→【無香料&界面活性剤フリー】本当に安心なナチュラル洗濯アイテム5選
まとめ|香害ゼロの暮らしは洗剤から始めよう
香害は自分では気づきにくく、周囲の人にとって大きなストレスや健康被害の原因になることもあります。
まずは「無香料の洗剤」に切り替えることから始めてみましょう。
この記事で紹介した製品の中から、自分の暮らしに合いそうなものをひとつ選んで試してみてください。
無香料洗剤への切り替えは、小さな一歩ですが確かな変化をもたらします。
洗濯だけでなく、柔軟剤や衣類の保管方法まで見直すことで、香害ゼロの心地よい生活が実現できます。
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