
みりんは以前、そこまで気にせず選んでいた調味料のひとつです。
でも、意識して選ぶようになってから、煮物にコクが出て、前よりおいしく感じるようになりました。
改めて調べてみると、「本みりん」と書いてあるものでも、原材料は商品によってけっこう違います。
もち米・米麹・焼酎の3つで作られたものもあれば、糖類を加えたものも。
今回は、本みりんの原材料の違いや、買うときに見ておきたいポイントをまとめました。後半では、原材料が比較的シンプルな本みりんも3つ紹介します。
本みりんなら無添加なの?
結論からいうと、「本みりん」と書かれているだけでは、無添加かどうかは分かりません。
本みりんにもいろいろな作り方があり、使われる材料は商品によって違います。
例えば、もち米・米麹・米焼酎だけで作られるものもあれば、糖類を加えたものもあります。
ここで知っておきたいのが、糖類と食品添加物は別だということ。
原材料に「糖類」と書かれていても、それだけで食品添加物が使われているという意味にはなりません。逆に、糖類が入っていなければ無添加というわけでもないんです。
「無添加」という表示も、何が使われていないのかを確認することが大切。
商品名やパッケージの印象だけで選ばず、原材料欄まで見ておくと、自分が欲しいものを探しやすくなります。
無添加という言葉については、無添加・ナチュラル・オーガニックの違いでも詳しくまとめています。
みりんは大きく3種類。何が違う?
スーパーで「みりん」を探すと、本みりんのほかに「みりん風調味料」や「発酵調味料」と書かれたものも並んでいます。
名前は似ていますが、アルコールや塩分には違いがあります。
| 種類 | アルコール分の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 本みりん | 約14% | 酒類のひとつ。もち米や米麹などを使って作られる |
| みりん風調味料 | 1%未満 | アルコールがほとんどなく、糖類などを配合して作られる |
| 発酵調味料(みりんタイプ) | 約10% | 食塩を含むタイプで、料理の塩加減にも関係する |
参考:全国味淋協会|本みりんの基礎知識。数値は目安です。
本みりんは酒類なので、アルコールが含まれています。料理に使うと、アルコールには食材の臭みを抑える働きもあります。
一方、みりん風調味料はアルコールがほとんど入っていないため、本みりんとは料理での働きが少し違います。
発酵調味料も、食塩を含むものなら味付けに注意したいところ。
レシピに「みりん」と書かれていても、使う種類によって仕上がりが変わることがあるので、まずは今使っているものがどのタイプなのか確認してみてください。
本みりんの原材料、どこを見ればいい?
本みりんを選ぶときは、まず裏面の原材料欄を見ます。

例えば、今回紹介する本みりんには「もち米・米麹・米焼酎」と書かれているものがあります。
一方、本みりんの中には、糖類を原材料として加えている商品も。
糖類が入っているから悪い、ということではありません。ただ、米や米麹などを中心に作られたものを選びたいなら、ここは見ておきたい違いです。
もうひとつ確認しておきたいのが、アルコールの種類。
本みりんには米焼酎を使うものと、醸造アルコールを使うものがあります。
どちらが安全、どちらがおいしいと、原材料名だけで決められるものではありませんが、商品を比べるときの手がかりになります。
原材料がシンプルな本みりん3商品を比較
ここからは、メーカーの公式情報で原材料を確認できた本みりんを3つ紹介します。
今回選んだ商品には、いずれも原材料欄に糖類の記載がありません。ただし、材料の種類や製法、容量はそれぞれ違います。
| 商品 | 原材料 | 特徴・容量 |
|---|---|---|
| 福来純 伝統製法熟成本みりん | 国産のもち米・米麹・米焼酎 | 90日仕込み、3年程度熟成。公式掲載商品は500ml×6本セット |
| 三州三河みりん | もち米・米麹・米焼酎 | 長期熟成。300ml・700ml・1.8L |
| タカラ本みりん「純米」国産米100% | 米・もち米・米こうじ・醸造アルコール | 国産米100%。公式掲載商品は1.8Lペットボトル |
2026年10月19日時点のメーカー公式情報をもとに作成。購入するときは、選んだ容量と原材料表示を確認してください。
福来純 伝統製法熟成本みりん
白扇酒造の福来純は、国産のもち米・米麹・米焼酎で作られた本みりんです。
90日かけて仕込んだあと、3年ほど熟成させているのが特徴。メーカーは、化学調味料や食品添加物を使っていないことも案内しています。
今回確認した公式ページは500mlの6本セットなので、購入するときは本数にも注意してください。
三州三河みりん
角谷文治郎商店の三州三河みりんも、原材料はもち米・米麹・米焼酎の3つです。
これは以前使ったことがあって、おいしかったのを覚えています。
みりんを意識して選ぶようになってから、煮物のコクやおいしさも変わったように感じています。
三州三河みりんは300ml・700ml・1.8Lと容量が選べるので、使う量に合わせて購入できます。
タカラ本みりん「純米」国産米100%
宝酒造の「純米」は、国産の米・もち米・米こうじと、国内製造の醸造アルコールを使った本みりんです。
福来純や三州三河みりんとの違いは、米焼酎ではなく醸造アルコールを使っていること。
「本みりん」とひとくくりにしても、使われる材料は同じではないことが分かります。
メーカー公式ページでは、1.8Lの取っ手付きペットボトルが紹介されています。
わが家に合うみりんはどう選ぶ?
原材料をなるべくシンプルにしたいなら、もち米・米麹・米焼酎など、使われている材料が少ない本みりんから見比べてみると選びやすいと思います。
ただ、原材料だけで決める必要もありません。
例えば、たまにしか使わないなら小さい容量の方が買いやすいですし、料理によく使うなら大きいサイズの方が便利な場合もあります。
価格や手に入りやすさも、普段使いする調味料では大事なところ。
そして、みりん風調味料や発酵調味料を選ぶ場合は、アルコールや塩分の違いを知っておくと、料理の味付けにも役立ちます。
調味料全体の選び方については、一人暮らしの無添加調味料セットでも紹介しています。
みりんの保存で気になること
開封後の保存で気をつけたいこと
賞味期間や保存方法は、商品によって違います。
例えば、タカラ本みりん「純米」の1.8Lペットボトルは、メーカーの商品情報に賞味期間18か月と記載されています。
ただし、これは開封前を前提とした表示です。
開封後の保存方法や使い切る目安は、購入した商品のラベルを確認してください。
本みりんを加熱するとアルコールはどうなる?
本みりんにはアルコールが含まれています。
全国味淋協会では、加熱によってアルコールが食材の臭みを抑える働きが紹介されています。
ただ、加熱すれば必ずアルコールが完全になくなる、という意味ではありません。残る量は調理方法や加熱時間によって変わります。
まとめ|本みりんを選ぶなら原材料を見てみよう
「本みりん」と書かれていても、使われている材料は商品によって違います。
もち米・米麹・焼酎などで作られているものもあれば、糖類を加えたものも。
糖類と食品添加物は別なので、「糖類が入っている=無添加ではない」と決めつける必要はありません。
以前はなんとなく選んでいたみりんですが、今は原材料の違いも気になるようになりました。
毎日の料理に使うものだから、材料だけでなく、量や価格も含めて、わが家に合うものを選んでいきたいと思っています。