身近なスーパーでもよく見かける「伯方の塩」。でも、「伯方の塩は天然塩ですか?」と聞かれたら、正しく答えられますか?
体にいい塩を選びたいと思っても、パッケージの言葉だけでは判断がむずかしいですよね。
この記事では、伯方の塩の原材料や製造方法をわかりやすく解説し、「本当に自然で安心な塩」かどうかを一緒に見ていきます。
正しい知識があれば、毎日の食卓がもっと安心になりますよ。
この記事でわかること
- 伯方の塩が「天然塩」かどうかの真実
- 製造工程や原材料の詳しい内容
- 再加工塩(再生塩)との違い
- 健康への影響とメリット・デメリット
- 天然塩の選び方と見分け方
【2025年最新版】伯方の塩は天然塩?意外な原材料と製法の真実
結論から言うと、伯方の塩は「天然塩」ではなく、「再加工塩(再生塩)」に分類されます。
とはいえ、完全に精製された塩と比べると、ミネラル分をある程度残していることも事実です。消費者としては、その違いや背景を知ることで、より安心して塩を選ぶことができます。

ナチュラルな調味料の選び方については、自然派調味料の選び方と注意点も参考にどうぞ。
そもそも「天然塩」とは?定義と特徴を解説
天然塩・精製塩・再加工塩の違い
- 天然塩:海水や岩塩を自然のまま乾燥・結晶化させた塩。加熱や精製が最小限。
- 精製塩:ナトリウム以外のミネラルを取り除き、高純度化した塩。
- 再加工塩:天日塩を一度溶かして再結晶させた塩で、一定のミネラルは含むが人工的な工程がある。
ミネラルの違いと健康影響
天然塩はカリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルを多く含みます。これらの成分は、体の電解質バランスを保つうえで重要とされています。精製塩はミネラルがほとんど含まれず、摂りすぎによる高血圧リスクが指摘されることもあります。
伯方の塩の原材料とは?実はメキシコ・オーストラリア産の塩田塩
なぜ国産ではない?その理由
伯方の塩は「海外産の天日塩田塩」を使用しています。
これは日本では塩田がほぼ失われてしまったため。気候や土地の条件から、日本での大量生産が困難だからです。
天日塩田塩を再加工している仕組み
輸入された天日塩(原塩)を日本国内で一度溶解し、再結晶させて作るのが伯方の塩の特徴です。この工程でにがり成分をある程度戻すことで、まろやかな味を実現しています。
製造工程で見えてくる「伯方の塩の正体」
再結晶工程とは?
原塩を水に溶かし、加熱・濃縮して再結晶化します。この時点でミネラル成分の一部は残り、一部は除去されます。
精製塩との違いはあるのか
完全な精製塩と異なり、伯方の塩は「にがり」を加える工程を経ているため、ミネラル成分がやや多く含まれています。味に関しても、精製塩よりも角が取れてまろやかだと評価されています。
伯方の塩は無添加?安全性とミネラルの実態
伯方の塩・天然塩・精製塩のミネラル含有比較(100gあたり)
種類 | ナトリウム | カルシウム | マグネシウム | カリウム |
---|---|---|---|---|
伯方の塩 | 約38g | 微量 | 微量 | 微量 |
天然塩(例:ぬちまーす) | 約30g〜35g | 300mg以上 | 100mg以上 | 50mg以上 |
精製塩 | 約39g | ほぼ0 | ほぼ0 | ほぼ0 |
※数値は代表的な製品の平均的な目安です。製品ごとに差があります。
添加物は使われていないか?
伯方の塩は、添加物(漂白剤・固結防止剤など)を一切使用していません。パッケージにも「無添加」の表示があります。
栄養成分と残るミネラル量
100gあたりのナトリウム含有量は約38gで、他にカルシウム・マグネシウムも微量含まれています。とはいえ、天然塩と比べるとミネラル量は控えめです。
無添加調味料の選び方について詳しく知りたい方は、安心の日本製で選ぶおすすめの塩5選もチェックしてみてください。
天然塩との違いはここ!メリット・デメリット比較
味・価格・栄養・使いやすさで比較
- 味:伯方の塩はまろやか。天然塩は個性豊か。
- 価格:伯方の塩は手頃。天然塩は高価なものが多い。
- 栄養:天然塩の方がミネラルが多い。
- 使いやすさ:伯方の塩は粒が細かく溶けやすい。
岩塩と海塩の違いもあわせて知っておくと、さらに自分に合った塩を選びやすくなります。
健康志向の方におすすめの塩とは?
料理の用途や体質に合わせて選ぶのが理想です。ミネラル補給を重視するなら天然塩、日常使いでバランスを取りたいなら伯方の塩も選択肢になります。
プロが教える!天然塩・再加工塩の見分け方5選
ラベルで確認すべきポイント
- 原産国の表記(例:メキシコ・オーストラリア)
- 製造方法:「再結晶」「天日塩使用」など
- 添加物の有無
- ミネラル成分の表記
- 「海水塩」「岩塩」などの分類
「伯方の塩」でも安心な使い方とは?
料理に使うなら「仕上げ用」に。過剰摂取は避けつつ、他の天然塩と使い分けるとミネラルバランスが保ちやすくなります。
結論!伯方の塩は天然塩なのか?おすすめの選び方も紹介
伯方の塩は「天然塩」ではありませんが、完全な精製塩でもありません。「再加工塩」としての立ち位置にあります。安全性や味に配慮された商品であり、日常使いには十分適しています。
塩だけでなく、水とミネラル補給の関係も見直してみると、より健康的な生活につながります。
暑い季節の体調管理にも塩は大切。自然な方法でミネラル補給をしたい方は、梅干し・塩・水でミネラル補給する方法もおすすめです。
目的別おすすめナチュラル塩3選
詳しくは、スーパーで買える天然塩おすすめ7選でも選び方と成分の違いも紹介しています。
FAQ
Q. 伯方の塩は無添加ですか?
A. はい、添加物は使われていません。
Q. 伯方の塩と岩塩の違いは?
A. 岩塩は地下で採掘される塩で、伯方の塩は海水由来の再加工塩です。
Q. 伯方の塩は精製塩ですか?
A. 完全な精製塩ではありませんが、天然塩でもありません。再加工塩です。
Q. 再加工塩でも安心して使える?
A. 無添加でミネラルも一定量含まれているため、安心して使えます。
Q. 天然塩でおすすめはありますか?
A. ぬちまーす、海の精、粟国の塩などがあります。
参考文献・出典
- 伯方塩業株式会社公式サイト:https://www.hakatanoshio.co.jp/
- 「よくあるご質問」や製法ページより再加工塩である旨を確認。
- 消費者庁 食品表示法:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/
- 無添加表示に関する基準。
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08517.html
- ナトリウム摂取量と健康への影響の参考に。
- 伯方塩業株式会社公式サイト:https://www.hakatanoshio.co.jp/
- 消費者庁 食品表示法:https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/