「あれ?買ったはちみつが白く固まってる…これって偽物?」

そんな風に不安になったことはありませんか?

実はそれ、むしろ“本物の証拠”かもしれないんです。
はちみつは種類や保存環境によって自然に固まることがあり、それは栄養が生きている証でもあります。
一方で、サラサラのまま固まらないはちみつの中には、加糖や加熱処理されたものもあるので注意が必要です。
この記事では、「本物のはちみつは固まらない?」という疑問にやさしく答えながら、結晶化の理由・本物と偽物の違い・選び方や保存法まで詳しく解説していきます。
「家族のために安心できるはちみつを選びたい」そんな自然派ママのためのやさしいガイドです。
本物のはちみつも固まります|それは自然な現象です
本物のはちみつも、環境によって自然に固まることがあります。

むしろ「固まらない=本物」という思い込みは誤解です。
はちみつにはブドウ糖や果糖といった糖分が含まれており、ブドウ糖の割合が多い場合は気温が低くなると白く結晶化(固まる)しやすくなります。
これは添加物や加工をしていない自然なはちみつほど起きやすい現象です。
たとえば「百花蜜」や「れんげ蜜」などはブドウ糖が多めで、冬場などの気温の下がる時期には瓶の中で白く固まりやすくなります。
一方、アカシアはちみつのように果糖が多い品種は固まりにくく、常にサラサラの状態を保ちやすいですが、これも自然な性質の違いです。
結晶化は、はちみつの品質が劣化しているわけでも、偽物である証拠でもありません。むしろ「本物のはちみつ」ほど結晶化しやすいことも多いため、見た目に惑わされず、正しく理解して選ぶことが大切です。
はちみつが固まる3つの理由|自然な変化です
はちみつが白く固まっていたら、ちょっと心配になりますよね。
でも実はそれ、自然なはちみつに見られるふつうの変化なんです。
はちみつが固まるのは、「結晶化(けっしょうか)」とよばれる現象で、主に次の3つの理由があります。
- 糖のバランス
はちみつには「ブドウ糖」と「果糖(かとう)」という糖分がふくまれています。このうち、ブドウ糖が多いと結晶になりやすく、冷えると固まりやすくなります。 - 気温の変化
とくに13℃前後の気温になると、結晶化しやすくなるといわれています【※農林水産省資料より】。冬場に固まりやすいのはこのためです。 - 時間の経過
開封してしばらくたつと、温度や空気の影響で、だんだん白くなっていくことがあります。これは傷んでいるわけではなく、成分が自然に変化しているだけなのでご安心ください。
たとえば「百花蜜」や「れんげ蜜」などは、ブドウ糖の割合が多く、固まりやすい種類です。一方で「アカシア蜜」は果糖が多く含まれており、比較的サラサラの状態を保ちやすいとされています。このように、花の種類によっても結晶化のしやすさが変わるのです。
はちみつが白くなったり固まったりしても、それは自然で安全なサインのひとつ。見た目にびっくりするかもしれませんが、きちんとした環境で作られた本物のはちみつにこそ起こりうることなのです。安心して、そのまま召し上がってくださいね。
固まりやすい vs 固まりにくいはちみつの違い(比較表)
項目 | 固まりやすいはちみつ | 固まりにくいはちみつ |
---|---|---|
主な糖の種類 | ブドウ糖が多い | 果糖が多い |
花の種類 | 百花蜜・れんげなど | アカシア・みかんなど |
季節の影響 | 冬に固まりやすい | 常にサラサラしやすい |
外見の変化 | 白く結晶化 | 液体のまま透明感あり |
自然度 | 高い(非加熱・無添加) | 種類によっては加糖の可能性も |
固まらないはちみつは本物じゃないの?
「いつまでもサラサラしてるはちみつのほうが本物っぽい」と思ってしまいがちですが、実はそうとも限りません。
固まりにくいはちみつの中には、果糖が多い種類(アカシア蜜など)もありますが、逆に「加糖はちみつ」や「精製はちみつ」といった人工的に加工された商品も存在します。
とくに「加糖はちみつ」は、はちみつに水あめやブドウ糖液などを加えたもので、結晶化しにくい性質を持ちます。「精製はちみつ」は、色や香りを取り除いて加工されたもので、見た目はきれいでも、酵素や栄養がほとんど残っていないことも。
見た目や価格だけでは判断が難しいため、ラベル表示をしっかり確認することが大切です。
チェック項目 | 確認すべき内容 |
---|---|
原材料名 | 「はちみつ」のみと記載されているか |
加糖表示 | 「加糖」「水あめ」などが含まれていないか |
製法の記載 | 「非加熱」「完熟」などの説明があるか |
採蜜地 | 国産・採蜜地明記があると信頼性UP |
容器の表示 | 遮光瓶・ガラス容器なども目安に |

これらの情報をチェックして、「本物」に近いはちみつを選びたいですね。
結晶化したはちみつの戻し方と保存方法
白く固まってしまったはちみつも、少しの工夫で元の状態に戻すことができます。
やさしく戻す方法
- 容器ごとぬるま湯(40℃以下)にゆっくりつける
- 時間をかけて少しずつ溶かす
- スプーンで混ぜながら様子を見る
※電子レンジで加熱すると酵素が壊れるおそれがあるため、おすすめできません。
保存のポイント
- 直射日光を避けた常温保存(15〜25℃が目安)
- 冷蔵庫には入れない(固まりやすくなる)
- ガラス瓶など密閉できる容器がおすすめ
固まってしまっても焦らず、ゆっくりと元に戻してあげることで、風味や栄養を保ちながらおいしく食べられます。
よくある質問Q&A
Q:結晶化したはちみつは、食べても大丈夫?
A:はい、大丈夫です。品質が落ちたわけではありません。
Q:子どもにも結晶化したはちみつを与えていい?
A:1歳以上なら問題ありません。ただし1歳未満の乳児には、ボツリヌス菌のリスクがあるため控えましょう。
Q:純粋はちみつって本物?
A:「純粋」という表記は法律で定義されていますが、それだけでは非加熱かどうかまではわかりません。詳しくはラベルを確認しましょう。
Q:結晶化を防ぐにはどうすればいい?
A:冷蔵庫に入れず、15〜25℃くらいの場所に常温保存することで、固まりにくくなります。
固まりにくくて扱いやすい本物のはちみつをお探しの方へ
結晶化しにくく、それでいて栄養価や風味のしっかりした「本物のはちみつ」が欲しい方には、アカシア蜜など果糖が多いタイプがおすすめです。
ここでは、無添加・非加熱の中でも固まりにくくて使いやすい、信頼できる国産蜂蜜をいくつかご紹介します。
🐝 おすすめはちみつ3選(果糖多め・結晶化しにくいタイプ)
- 国産アカシアはちみつ(非加熱)
✔ サラサラで結晶化しにくく、ヨーグルトやトーストにもぴったり。
▶ Amazonで見る - みかんの花から採れた完熟はちみつ
✔ フルーティーでクセが少なく、子どもにも人気。
▶ Amazonで見る - 国産百花蜜(やや固まりやすいが風味豊か)
✔ 季節の花の香りが楽しめる。白く結晶化しても安心です。
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\保存しやすく、日々の健康習慣に取り入れやすい本物のはちみつを選びましょう/
まとめ|固まる=偽物ではありません
はちみつが固まるのは、とても自然なことです。糖の成分や気温、保存状態などによって、誰にでも起こりうる現象です。
そして、その白く結晶化した姿こそが「自然のまま」「本物である証拠」のひとつでもあります。
見た目や誤解にとらわれず、信頼できる情報とともに、家族の食卓に安心してはちみつを取り入れてくださいね。
✅ スーパーで売られている“本物の見分け方”が気になる方は、こちらの記事も参考どうぞ。
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